●CSTVで収録、2011年4月に放映へ
「歌の年2011年」へのステップとなる西郷輝彦クリスマスライヴ2010が12月10日、東京都千代田区にある日比谷公会堂で開かれ、昼夜2回の公演に延べ4200人が集まって力強い歌声に耳を傾けました。
西郷輝彦は、すでに自身が公言している通り、2011年、久方ぶりに音楽活動を行う予定です。12月10日の日比谷公会堂ライヴはこのためのステップに位置づけられるもの。また、CS放送のテレビ収録も行われるとあって、本人も気合十分で臨みました。コンサートのもようは、IMAGICA TV制作の「歌謡ポップチャンネル・ハイビジョン歌謡コンサート」内で、2011年4月に放映が予定されています。
●ピアノ伴奏の「情熱」からLove Me Tonightへ
渡辺さんの流れるようなピアノに導かれて西郷が登場。ピンスポットライトの中でそのまま「情熱」を歌い始め、客席のファンを驚かせました。「情熱」がサビに入る直前のところで、突然、会場内が明るくなり、Love Me Tonightへ。トム・ジョーンズのこの曲といえば、1969年から1970年代半ばまで、西郷輝彦のステージを華やかに彩ったナンバーです。ここ数年では2006年のコンサート以来、4年ぶりに歌いきりました。間を置かず、次も久しぶりとなるデライラが登場。ピアノが寄り添うように流れる情熱から、なだれ込むように歌う2曲でスタートを飾りました。
●せつなく歌い上げた「別れの条件」
「歌のステージへ帰ってきました!」と会場をわかせたあと、懐かしい青春歌謡ソングをメドレーで。1993年の「別れの条件」を加えて、いったんまとめ上げました。そういえば「別れの条件」も最近では滅多に歌うことのなかったナンバーです。数多くの西郷レパートリーの中では、唯一、“おんなごころ”を歌ったもので、言い代えると異色の1曲。ここでもじっくりと歌いあげて大きな拍手を浴びました。
●やっぱり「アメリカの祈り」!
2010年からの新しいリメイクレパートリーAt This Momentを披露した後は、メンバー紹介を経て後半へ。クリスマスキャロル、70's、リメイク、60'sを交互に織り交ぜながらAn American Trilogy(アメリカの祈り)で大団円を迎えました。2009年に復活した大きなバラードの「アメリカの祈り」は、すっかり西郷輝彦の1曲として位置づけられるようになってきましたね。この日もファンの方はもちろん、西郷輝彦の「アメリカの祈り」を初めて耳にした方まで手が赤くなるほど拍手をしていた光景が目に焼きつきました。心底、西郷輝彦のこの曲はいつ聴いてもいいなあ、と思いました。
●「みんな、大好きだよ!」
エンディングは大阪・なんばHatchのライヴと同様、「sora ―空―」でした。ただし、今回は最後のサビに向かう直前で、西郷自身のメッセージが盛まれていました。「亡くなったある米国人がこんなことを言っていますいました。毎日、必ず笑い、考え、涙が出るほど感動しなくちゃいけない、って。でもそれは自分の意志がなければできないんですよね。こんなに暗い世の中ですが、ボクはこの3つをずっと続けていこうと思っています。皆さんもボクと一緒に頑張っていきませんか。今日は本当にありがとう。ボクはみんなのこと、大好きです!」――そして大きな拍手!でした。
アンコールに「星娘」、「星のフラメンコ」と星を2つ続け、さらに定番のPasadena Freeway。夜の部ではこの後にもLet It Be Me、さらに!ファンへのプレゼントソングともいえる「ガラスの涙」を歌いました。この曲も実に久しぶりに歌ったのではないか、と思います。
●「ここには思い出がいっぱい詰まっている」(相澤サンミュージック会長)
長期の舞台公演巡業からわずか数日後の大きなライヴインコンサート。コンディション作りにはさぞかし苦労があったのではないか、と思います。夜の部にいらっしゃったサンミュージックの相澤秀禎会長は、終演後、楽屋にまで立ち寄っていただき、「日比谷公会堂は懐かしくってねぇ。昭和39年当時、レコード大賞の表彰はここで行われていて、テルちゃんとはるみちゃん(都はるみ)が新人賞を受賞したんだよね。受賞者が発表されると、舞台の両袖それぞれから二人が舞台中央へつつーっと歩いて行ってねぇ。今でも鮮明に覚えているよ」と懐かしいお話をされていました。当時、相澤さんは西郷輝彦のマネージャーだっただけに、47年前のお話には懐かしさ以上の説得力を持ち合わせていました。
●押し出す「すべてをひっくるめた西郷輝彦」
デビューからしばらく続いた青春歌謡曲、大人のロック&リズムを強調した70'sといったオリジナルはもちろん、70年代以降、現在まで続く洋楽のリメイクもすべて「西郷輝彦」です。そのすべてを90分から100分のライヴオンステージで溶け合わせるには、多くの難しさもあります。しかし、2010年8月の大阪ライヴも今回の日比谷公演も「すべてをひっくるめた西郷輝彦」を押し出していこうといった気概を、ステージ上の西郷から見て(聴いて)とることができると思います。
今年一番の冷え込みとなったこの日、日比谷公会堂に足を運んでくださった皆様、心からありがとうございました。また、このステージを成功させるためにこの日まで準備を続けてくださった関係者・スタッフの皆様、本当にありがとうございました!
セットリストは以下のとおり。
Opening〜「情熱」から
Love Me Tonight
Delilah
この虹の消える時にも
十七才のこの胸に
恋人ならば
別れの条件
すばらしい記念日
想い出を君に返そう
涙をありがとう
I Can't Stop Loving You(昼の部)
At This Moment
メンバー紹介
Silent Night
真夏のあらし
My Wife the Dancer
メキシコ娘
初恋によろしく
君だけを
泣いてる場合じゃないんだよ(昼の部)
ねがい
An American Trilogy
sora
ENCORE
星娘
星のフラメンコ
Pasadena Freeway
Let It Be Me(夜の部)
ガラスの涙(夜の部) |